2015年04月24日

【磯撫で(いそなで)】

磯撫で.png

【名前】
磯撫で(いそなで)


【国内の生息域】
肥前松浦をはじめ西日本近海


【言い伝え】
北風が強く吹くと現れ、近くの海を通りかかる船を襲う。その襲い方は実に巧みで、水を蹴散らして泳ぐのではなく、あたかも海面を撫でるかのように近づき、人を襲うまでは決して姿を見せない。
そして尾びれの針で人を引っ掛けて海中に落とし、食べてしまう。

船に乗っている人は、磯撫での接近にまず気づくことはない。
何となく海の色が変わったと思った時点で既に手遅れであり、仰ぐような風を感じると、それが海面から浮かび上がった磯撫での尾の起こした風である。磯撫でが現れたと気づいた頃には、既に尾びれで捕えられている結果となる。

船乗りにとっては決して防ぐことのできない恐るべき存在であり、また魚を釣るはずの人間が逆に魚に釣り上げられてしまうという、皮肉な存在でもある。

「磯撫で」の名の由来は、海面を撫でるかのような現れ方が由来という説や、尾びれで人を襲う様子が撫でるように見えるという説がある。

三重県熊野市では、海辺に死人がいると「磯撫でに撫でられたのだろう」といわれたという。

また、似たようなものに「影鰐(かげわに)」がいて、磯撫でと同種とみられている。

【生態】
不明
巨大な鮫やシャチなのではないかと言われている。

【体長】
不明


【釣期】
不明

【食性】
伝説によれば、人を襲う。

【釣り方】
不明

【釣る時間】
不明




【関連】
大鳥池のタキタロウ
高浪の池のナミタロウ
岩魚坊主
松川さま





posted by マチャ at 11:07| 伝説の魚 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年12月19日

【松川さま】



松川様.png

【名前】
松川さま


【国内の生息域】
福島県 勿来の歴史の伝承に登場する。
松川磯
福島県 いわき市 鮫川


【言い伝え】
 松川磯に住むといわれる、伝説のサメの背中には海の藻が青黒く生えていて、土地の漁師などには、「松川さま」と敬われていたという。

 時々、そのサメが岸に寄ってくると、人々は海の神様の使いが来たとして、お酒やご馳走でサメを歓迎したと言います。。

 江戸時代の初め、相馬侯の大名行列が国許へ帰る途中、松川の海岸にさしかかった。
ここでは浜街道が海際を通ることになっており、愛馬にまたがった殿様は、そこで沖の波間にゆうゆうと泳ぐサメに目を止めた。

 殿様は家来を前に、自慢の弓使いを試すため、泳いでいるサメをめがけて弓を放つと、矢はサメに命中し、その姿は海のなかに沈んで見えなくなった。

 殿様は、手応えを感じ得意気に旅を続けた。

やがて福島県いわき市勿来にある、鮫川にさしかかったところ、前日までの雨で水かさが増していた。
とても渡れる状態でなかったが、殿様は先頭にたって鮫川に馬を乗り入れた。

すると、川下の方から白波を起こして異様なものが迫ってきた。

その正体は矢が命中したサメで、水しぶきをあげ襲いかかってきた。
しかし、殿様の馬は名馬といわれたほどの駿馬で殿様は必死で馬に鞭打って、サメをかわし、ようやく川を渡ることができた。

 それから30kmほど北にある夏井川を渡ったとき、そのサメが先回りして、待ち構えていたと言う。

夏井川で、またしても、波しぶきをあげて馬をめがけて迫ってきた。
この時もなんとか川を渡ったが、馬はすっかり弱ってしまい、死んでしまった。


殿様は愛馬の死を悲しみ、平の塩地区に馬頭観世音を建て、馬の霊を祀った。
この後、殿様は無事国許の相馬に着くことができた。


【生態】
不明

【体長】
不明


【釣期】
不明

【食性】
伝説によれば、人を生贄に差し出していたという説もある。

【釣り方】
不明

【釣る時間】
不明



【関連】
大鳥池のタキタロウ
高浪の池のナミタロウ
岩魚坊主
磯撫で(いそなで)






posted by マチャ at 14:47| 伝説の魚 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年12月17日

【岩魚坊主】







イワナボウズ.jpg

【名前】
岩魚坊主(いわなぼうず)

イワナが長い年月を経て妖力を得た姿と言われている。(妖怪)
イワナ 1.jpg

【国内の生息域】
岐阜県 中津川市・恵那市
福島県 南会津 水無川
その他、東京都など、日本各地の伝承に登場する。



【言い伝え】
 数人の男たちが、その日、川で魚を捕っていた。その方法が「根」と言われる、いわゆる毒を川上から流し、イワナが毒にやられて浮いてくる所を根こそぎ捕るという漁法で、この方法は川の流れの少ない川や池では毒が充満し、その川にいる魚が根こそぎ死んでしまう。
 そうなれは、川は死んでしまう大変残酷な漁法だ。
 その男たちが川で「根」を流す為に支度していると、いつの間に現れたのか一人の坊さんが現れ男たちを注意した。
 「お前たちの作っているそれは「根」ではないか?そんなものを流したら、川の魚は一匹たりともいなくなってしまう。 そんな残酷な事をしてはならない。 お前たちかて、自分の子供まで毒で殺されるような事があれば辛かろう・・・」
 長い説教にうんざりした彼らは、とりあえずその場をやり過ごす為に反省した振りをして、坊さんをもてなしたらしい。
 しかし、その坊さんはやたら気味の悪い目をしていて、はやく立ち去ってくれないかと男たちは思っていた。
 そして、坊さんは飯や団子をごちそうになり、しばらくすると念を押して説教し、その後機嫌よく帰って行ったらしい。

 その後、坊さんがいなくなってから、しばらく様子を見て、もう大丈夫だろうと彼らはその「根」を流しはじめた。

 すると、川からたくさんの魚が浮かんでくる。

 調子づいて彼らはどんどん「根」を流すと、巨大はイワナが浮いてきた。
 これは凄いと大騒ぎして、そのイワナを引き上げ、腹を裂いてみると、なんとさっき坊さんに食わせた飯や団子が出てきたという。
 そのイワナの恨めしい顔と気味の悪い目をみて、さっきの坊さんはこのイワナが化けて出たものだとわかり、一目散に退散した・・・という話だ。

 この話は「日本昔ばなし」でも取り上げられ、「イワナの怪」というタイトルで放映された。



【生態】
冷水を好み、源流域に生息していると言われている。

【体長】
1.5m程。


【釣期】
不明。

【食性】
伝説によれば、人が食う飯や団子も喜んで食べたという。

【釣り方】
不明

【釣る時間】
不明




【関連】
大鳥池のタキタロウ
高浪の池のナミタロウ
イワナ

posted by マチャ at 13:57| 伝説の魚 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする